今回は静岡県掛川市南部に位置する「高天神城」に行ってきました。
このお城は、戦国時代には重要な拠点として武田家やら徳川家などが奪い合った、由緒あるお城です。
また現在は、西の丸があった場所には「高天神社」が建立しています。
そんな高天神城の楽しみ方を紹介します。
高天神城の所在地は、 静岡県掛川市上土方嶺向というところにあり、県道38号線を車で走行すると大きな看板が出てきて、そこから追手門入口へと行くことができます。
地図を見るとわかると思いますが、高天神城には駐車場が2ヶ所用意されています。先ほど出てきた追手門入口がある「南口駐車場」と、搦手門入口がある「北口駐車場」になります。
南口駐車場は、御覧のように駐車できる台数は多くはありません。
駐車場から奥へ進むと高天神社の鳥居があり、そこから追手門跡を抜け城跡や高天神社へと続く遊歩道を登っていくことになります。
搦手門入口にも小さい看板があり、そこから北口駐車場に行くことができます。
北口駐車場はかなり広く、御覧のような駐車場がほかにも数ヶ所あり、駐車できないという事態は起こらなさそうです。
駐車場から奥へ向かうと高天神城想像図があり、そこには高天神社ハイキングマップも用意されています。そして、ここにも高天神社の鳥居があり、なだらかな砂利の参道が続くかと思いきや急こう配な階段を登っていくことになります。
結局、追手門入口も搦手門入口も山城だけあって急な階段を登らなくてはなりません。
ちなみに搦手門入口から階段を登っていくと、途中には三ヶ月井戸があり金魚が生息しています。
次に、エリアごとに気になる場所を紹介します。
まずは、本丸と三の丸があった東エリアです。
三の丸跡は、今現在は休憩所があり、ちょっと開けた空き地といった感じになっています。
ただここからの展望は、かなり遠くまで見渡せるので結構いいい感じです。もし戦国時代も同じような展望だったら、おそらく攻める側の動きがよく見えたことでしょう。
そして三の丸の隣には、直接行き来することはできませんが、本丸も存在します。
本丸といえば城主が陣頭指揮を執っていた場所です。
そして現代にも城主様と奥方様が存在しました!
残念ながら表情はよく分かりませんが、城主・小笠原与八郎長忠様と奥方様です。天守など建物前にはあっても違和感はありませんが、建物の基礎部分しか残っていない場所にポツンと顔出しパネルがあると、違和感があります。というか、突然現れるのでちょっとドキッとしてしまいます。
ここ本丸エリアには他に、元天神社や大河内政局の石窟、的場曲輪などその他諸々がありますので実際に探索してみてください。
次に、追手門入口と搦手門入口から入城した際の合流地点になる、中間エリアです。
ここは本丸・三の丸エリアと、西にある西の丸・二の丸エリアの中間地点になり、井戸曲輪などがあり連絡路的な役割だったのではないかと思います。
次に、西の丸・二の丸エリアを紹介します。こちらは、井戸曲輪から階段を登った所にあります。
今現在は、西の丸跡地に高天神社が建立されており、もしかしたら高天神城跡を訪れるというよりも、高天神社にお参りをするといった参拝者のほうが多いかもしれません。
また、一応社務所は存在しますが人が常駐してる感じではなく、年に数度の行事の際に機能し御朱印も頂けるかもしれません。
ここのエリアには、他に馬場平という場所もあり、ちょっとした休憩設備とともに展望場所でもあるため、ハイキング感覚で訪れるのもいいかもしれません。
さらに馬場平の奥には、甚五郎の抜け道というものがあり、林の谷池という溜め池まで続いています。
ただしこちらの道は、抜け道というだけあって整備された遊歩道ではないため、道幅は狭く起伏が激しいせいか途中で休憩用のベンチまで設置されています。もしも私みたいに行き着く先まで行ってみたいと思うのなら、杖は必須になります。思っている以上に過酷です。
ようやく林の谷池着いたと思っても安心はできません。ここからまた戻らないといけませんが、帰りはほとんど登り坂なので、過酷さは倍増します。興味本位で行く所ではありません。
しかし、この林の谷池は車で行くことが可能です。GoogleMapを確認してもらうとわかりますが、高天神城の西側に小さな池が確認でき、そこが林の谷池になります。観光や憩いの場的な池ではありませんが、駐車スペースはありますので安心してください。
実はここからの眺めが結構良いです。晴れていたせいもありますが結構良いです。
これで高天神城の紹介は終わりますが、実際には紹介していない部分もまだありますので、ぜひハイキング感覚でお弁当を持って訪れてみるのはいかがでしょうか?山城なので多少起伏があり適度に疲れますが、その分晴れた日は太平洋まで見える眺望の良さです。
でわ、おやすみなさい・・・