今も築城中のお城⁉・・・静岡県島田市・諏訪原城 | どうなのブログ

今も築城中のお城⁉・・・静岡県島田市・諏訪原城

史跡・神社仏閣

今回は静岡県島田市にある諏訪原城に行ってきました。

諏訪原城は、牧之原台地と呼ばれる場所の北側に位置する、山城として築城されたものです。

そんな諏訪原城を紹介していきます。

所在地は、静岡県島田市金谷という所になります。

国道1号線から県道234号線に入り、看板に従い東海道にに入るとすぐに駐車場があります。

私がこちらを訪れた時は駐車場とトイレ、そしてパンフレットがポツンと置いてある状態でした。

しかし今は、ビジターセンターなるものが建っているようです。

駐車場からの順路では、いきなり散策路が始まり茶畑を散歩しているような感じです。

また、ここからは粟ヶ岳のお茶の文字がよく見えます。

砂利が敷かれている農道を歩いているせいか、史跡を探索している気はあまり感じられませんが、しばらく歩いて行くとようやくお堀跡がでてきます。

そしてさらに歩いて行くと、突然視界が開けます。

三号堀と二の曲輪中馬出の様子ですが、切り株がたくさん存在しています。

近年までほったらかしだった史跡を整備するために、大規模な伐採を行った結果視界が開けたといった感じでしょうか。

見通しが良くなったことで、三号堀の先には小さな門があるのがわかります。

史跡として残っているのかと思いきや、近づいてみるとそうではありませんでした。

真新しい木で建てられた門でした。

しかも周りには何もなく、ほんとににポツンと門だけが建っている状態です。

なんで?

なぜこんな奥の門を建てたのか、そもそも門の名前も書かれていないし、違和感満載です。

そんな名もなき門を後にして、さらに順路を巡っていきます。

とは言っても、先にネタ晴らし的な感じになりますが、はっきり言って何も無いに等しいです。

ここは山城だったせいか、あるのは堀跡がメインになってしまいます。

なのでここからは、特筆したい場所を紹介します。

どうでしょう?ものの見事に何もありません。

二の丸跡に関して言えば藪地ですし、本丸跡なんかはただの空き地にしか見ません。

もうほとんど雑木林の中の林道を歩いているのと同じです。

途中にあったカンカン井戸ですが、井戸跡としかわからない感じです。

水の手曲輪(90m)と書かれた場所にも行こうとしましたが、途中で道がなくなり、それでも先に進んでみるとついには小川になってしまいました。

二の曲輪・三の丸などは手放された農地にも見えなくはないし、東内馬出・南馬出も切り株だらけです。

ちなみにこの辺りからは一望とまではいきませんが、島田市を展望できます。

今まで無いことに気が付きませんでしたが、ここにきて大手口が出てきました。

看板に書いてあるように大手口とは、お城の表玄関にあたる場所です。

しかもそばには神様が祀ってあったり、古い説明看板があったりします。

なにか不思議な感覚を覚え、そしてその答えが判明しました。

民家が出てきて、もう探索も終わりだと感じた時に看板が現れました。

そこには、諏訪原城跡入口と確かに書いてあるではありませんか!

そうです、順路が逆なんです!

確かに駐車場に車を停めパンフレットを手に取り、矢印に従って巡ってきましたが、正しくは、駐車場に車を停めパンフレットを手に取り、そこから東海道を東に進み諏訪原城跡入口から、順路を逆に巡る、これが正解の探索方法です。

みなさんも矢印に騙されないようにしましょう。

ではタイトルにもあった築城中とはどういうことか説明しましょう。

まずは、紹介写真の中の切り株の多さです。

もちろん資料があるからこそ、木を伐採して当時の状態を復元しようとしているのですが、あまりにも切り株だらけなので、それっぽい何もない場所を開拓して、まるで今から山城を作ろうとしている最中のようです。

そして何より決定的なのは、三号堀の先にあった門です。

私がここを訪れた際は、新しく建てられた小さな門があるだけでした。

しかし今現在は違います。

拡大地図を表示してもらえるとわかりますが、門の周りには塀が建てられています。しかも説明看板まで設置されています。

当然ここだけを復元して終わりではないでしょうから、今後違う場所も復元されていくでしょう。

これはもはや築城していると言ってもいいのではないでしょか?

みなさんも一度諏訪原城を訪れてみませんか?

そして数年後にもう一度訪れて、前回との違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?

以上で、諏訪原城の紹介を終了します。

でわ、おやすみなさい・・・

諏訪原城跡 - 島田市公式ホームページ
諏訪原城跡は、牧之原台地の北端部に近い標高212mから220mの台地に立地する山城です。
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