今回は静岡県掛川市にある小笠神社に行ってきました。
小笠神社は小笠山のほぼ頂上付近にある神社になります。
そんな小笠神社の見所を紹介します。
所在地は静岡県掛川市入山瀬という場所で、前述したように小笠山の頂上付近にあり、それこそ山の中に建立しています。
ただ山の中にあるため、周辺には目印となるものが本当にありません。また、近年入山瀬地区と西大渕地区をつなぐ道路が新しく整備されたためか、青看板等の案内看板もない状態です。
そして唯一ある看板が、道路脇に建てられた小さな看板のみになります。
このちいさな看板を見逃さなければ、あとは一本道なので迷うことはありません。しかしながら、初めて訪れるならばナビは必須でしょう。
駐車場はあまり広くはなく10台少ししかスペースがありませんが、何気に人気のある場所なのかほぼ満車になることも少なくありません。ただ近くには第2駐車場もあるので、まるっきり駐車できないということはなさそうです。
神社の入口でもある鳥居は駐車場に隣接していて、鳥居の脇には古めかしい御触書が建っています。
ただ残念なことに、もしかしたら昔から建っている御触書かと思いきや、注意書きをそれっぽく演出している御触書なので、少しだけガッカリさせられます。
鳥居をくぐったその先にある境内は、参道というよりも、整備された遊歩道といった感じです。
遊歩道のような参道を進み、その先にある石段を登り少しすると小さな行者様が祀られています。
そしてこちらの石仏を折り返し、少し急勾配の石段を上がると本殿はもうすぐそこになります。
こちらが本殿になりますが、さほど大きくはなく、本殿が建てられているこの場所もこじんまりとした感じです。
他には、神社と言えばこその神楽殿も小さいながら建っています。
さらに珍しいものとしては、物資を運ぶためのロープウェイもあり、意外と神社は勾配のきつい場所に建っているのがわかります。
私くるももも、いろいろと山の上に建っている神社を参拝したことがありますが、今のところロープウェイを使っている神社は、同じく静岡県内の菊川市にある「火剣山火剣坊」しか見たことがありません。
あとは社務所が建っていますが、人が常駐している感じではなく、また、建物は鉄筋コンクリート造りだと思われ、山の上ではどの建物よりも立派です。なので場違いというか、少しだけ違和感を感じてしまいます。
この社務所の前にはわずかばかりの休憩スペースがあり、ここから見る景色もなかなかイイ感じです。
この場所には、高天神城の方角を示す矢印看板が設置されていて、お城好きにはたまらない場所ともいえます。
なぜお城好きにはたまらない場所かというと、社務所の脇を抜けた先に答えがあります。
社務所の脇には小笠山の山頂へと続く遊歩道が整備されて、誰でも気軽に小笠山を登頂できるようになっています。そして、遊歩道の途中には目印の杭が建てられていて、かつてここには小笠山砦があったことがうかがえます。
近くにある説明看板を読むと、ここの砦は徳川家康が掛川城を攻める際に小笠山を砦化したと書かれています。
その後徳川家康が、当時武田氏が占拠していた高天神城を六砦で囲い攻めたてました。そのうちのひとつの砦が小笠山砦になります。
そんな歴史を感じたあとは、再び小笠山の頂上を目指すことになります。
山頂まで続く遊歩道の途中には、掛川市街地を望むことができる展望スポットがあります。
当時とは完全に景色は違うと思いますが、徳川家康もこの場所から掛川城を望んでいたことでしょう。
そして、ここまで来ると小笠山の頂上はもう少しです。
展望スポットを過ぎると、多聞天神社があります。
現代的というか簡易的というか割と新しめの建物の前には、古くから建っている建物があり二段構えの神社になっています。そしてそこには何やら由来が書かれた看板がありますが、現地で読んでもさっぱりで、帰ってからも読んでみましたが、何回読み返してもさっぱり意味がわからない感じです。
そして付近には地面に矢がたくさん刺さっています。なにかの意味があるのでしょうが、これもよく分からない感じです。
で、よくみるとこんな所にも鳥居があります。
実はこの小笠山一帯は、ハイキングコースとして案内看板もあったりします。
なので、おそらく駐車場のない反対側から小笠山に来た人のために、この鳥居は建てられたのだと思いますが、反対側から来る人が果たしているのかは疑問です。
そしてこの鳥居まで来たら、いよいよ頂上はすぐそこになります。
頂上の手前が唯一の危険ポイントです。道幅が狭く、ちょっとした崖になっていますので、慎重に歩いて行きましょう。
そして幾多の困難を乗り越えたどり着いた頂上がこちらです。
山頂はあまり広くなく、また木に囲まれているため展望はよくありません。
ただ小笠山制覇には違いありませんので、ここは素直に登頂を喜びましょう。
以上で、小笠神社の紹介を終了します。
皆さんもぜひ小笠神社まで参拝に来られましたら、特別な装備も必要ありませんので小笠山の登頂もチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
でわ、おやすみなさい・・・