今回は静岡県袋井市にある油山寺に行って来ました。
油山寺は真言宗智山派の寺院で、行基上人が開山し薬師如来を本尊とした古くから目や足腰にご利益があるお寺として有名です。
そして特筆するのは、広い境内に点在する数多くの建造物です。
そんな油山寺の見所を紹介します!
所在地は、静岡県袋井市村松という所にあり、国道1号線から参拝しに行く場合、袋井バイパスを降りて「久津部」という交差点から入っていきます。
久津部の交差点からは、以前は道も狭く走りづらかったのですが、今は油山寺の近くまで道路が広く整備されているので、快適に参拝しに行くことができます。
駐車場は、住宅地を抜け油山寺の山門付近に第一駐車場があり、第一駐車場を抜けた先に第二駐車場、さらに先には広い第三駐車場を完備しています。ちなみに画像は第二駐車場になります。
第二駐車場に車を停めた場合、隣には遊具があり小さいお子さんを遊ばせることもできます。このちょっとした公園を抜けて先に進むこともできますが、近くには参拝順路と書かれた看板があるので、この看板に従っていきましょう。
順路通りに進んでいくと、山門を通っての参拝になります。
この山門は、掛川市にあった「掛川城」の大手門を移築したもので、現在は重要文化財になっています。
また、山門の近くには「御霊杉」といった天然記念物の杉の木も生えてたりします。
山門をくぐると、整備された石畳の参道が伸びています。
そして参道の脇には、乙姫像や青竹踏みなどの建造物や施設があります。
参道脇の建造物の中で特に目を引くものがあり、その一つが「茶祖・栄西禅師」の立像です。日本における臨済宗の開祖で、日本の喫茶文化の元祖とも知られています。
油山寺とは直接の関係性はありませんが、静岡県のお茶業の繁栄を祈って建立されたみたいです。
ただ私には一つ気になる点があります。
こんな事書くとお叱りを受けるかもしれませんが、頭、大きくありませんかね?
そう思うのは私だけと信じたいところです。
また、個人的にもう一つ目を引くものがあり、それが「光明稲荷大明神」です。
朱色の鳥居がとても綺麗で、いずれ京都にある伏見稲荷大社のようになることを勝手に期待します。
お稲荷様を過ぎ「離想橋」という石橋を渡ると、お札所や宝生殿などへ行けますが、ここで驚愕の事実に遭遇します。
油山寺の境内案内図ですが・・・広すぎです・・・。
しかも、建造物の多さ・・・。
・・・まずは、宝生殿周辺からお参りしていきましょう。
お札所や宝生殿、六角堂などが立ち並び、ここだけでも見所満載です。
一通り拝観したら、続いて「驥山門(きざんもん)」を抜けた先を見ていきましょう。
境内の案内図ではなく、すでに森の案内図になっていて、イラストに載っている人物達はハイキングをしているようにしかみえません。
実際ハイキングコースを歩き続けること約10分。
息を切らしながらようやく見えてきました。
弘法大師の銅像です。真言宗の開祖の方ですね。
ただ、油山寺を訪れる方の何人がここまで来るのだろうというほど、山の奥に建っています。
お大師様に会うためにハイキングをするといった感じです。
足腰に自信のある方は、ぜひお大師様にも会いに行ってみてはどうでしょう。
次は、三重塔と薬師本堂を目指します。
その道中に現れるのが「瑠璃の滝」と、その滝を見ることができる「滝堂」になります。
滝堂の天井には白龍が描かれており、なかなか迫力があります。
瑠璃の滝は大自然の中にあるような迫力のある滝ではなく、近くにあった石碑を見ると「滝行」と書かれているため、祈願をするための神聖な場所みたいです。
瑠璃の滝までくると、目指す三重塔と薬師本堂はもう少しです。
距離的にはあと少しなんだけど、ここにきて階段が行く手を阻みます。
それでも諦めることなく石段を登りきると、ようやく目的地に到着します。
山奥だからかもしれませんが、いかにも聖地といった感じで建物が建立しています。
国指定重要文化財の「三重塔」と、国指定重要文化財の「薬師如来厨子」がある本堂です。
もちろん宝生殿やお札所のある場所もいいですが、こちらの場所のみの目的で油山寺に訪れるのも、はっきり言ってアリです。
ちなみにこちらの本堂内に入ると、かなり派手目な感じに絵馬が奉納されていて、お祀りというよりもお祭りって感じです。
以上で、広い境内を有する油山寺の紹介でした。
と言いたいところですが、この油山寺にはまだ見る所があります。
それは、最初に立ち寄らなかった公園に隣接しています。
西国三十三観音が、いらっしゃるみたいです。
しかも、またもや石段が続いています・・・。
最後の試練、頑張りましょう。
石段を登った先には小さな観音様がいらして、さらに奥には大きな観音様もいらっしゃいます。
以上で油山寺の見所の紹介を終わりますが、最初に見た境内案内図を見てわかるように、このお山にはまだまだ見る所がたくさんあります。ぜひ完全制覇を目指して訪れてみるのはいかがでしょうか?
ちなみに私くるももは、今回紹介した場所を訪れただけで歩く元気はすべて奪われてしまいました。
でわ、おやすみなさい・・・